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2020.03.27

絵画をオマージュした羽織

オーダーで作った抽象的で大胆な絵羽の羽織。

テーマはエゴン・シーレ

 

エゴン・シーレとはオーストラリアの画家です!

シーレの絵画には人物画が多く見られますが実は風景画もよく描いていました。

その風景画をイメージにして羽織をつくって欲しいとのご依頼。

 

おかだやとしては「フォーマルからカジュアルでも着れるように」と絵羽模様で、でもありきたりでない柄にしました。

独特なセンス・美意識をもったF様に合わせてデザインしています。

 

肩から前身に、肩から後身に、、

大きく切った曲線の場には「一珍」(いっちん)という技法を使っています。

 

↑こまかいひび割れのような線が入っているところが一珍です。

こんなに大胆に大きな場に一珍を使っている着物はまず見かけません。

 

全体に輪郭のはっきりしない色の重なりはダンマルという樹脂を使って染めています。

 

(一珍やダンマル等おかだやでよく出てくる技法はまた個別で記事にしますね。

説明を書こうと思っていたら随分長くなってしまったので(^^;))

 

↑この時は訪問着に合わせてますが、紬などの普段着もよく着られるのでその着物にも合うと思います(^^)

 

黒い線が効いてますね♪右の後身の所は銀も入ってます。

 

 

しっかりたくさん着てやってください〜(°▽°)