ブログ

2021.02.10

振袖の袖を短くしたい

振袖の袖を短くして普段着に

振袖の袖を短くして訪問着にしたいと思ったことはありませんか?

振袖 袖切る
長じゅばん

振袖の袖を短くして訪問着にしたいと思ったことはありませんか?
成人式をはじめとして未婚の女性が着る第一礼装の振袖。結婚すると着ることがなくなります。
成人式で着て、結婚式で1・2度着ただけなのにもったいないですよね。

振袖の袖を短くして訪問着にすれば既婚でも着られるようになります!

今回振袖を持ってきて下さったN様。
まさしく振袖を訪問着にしてもらえますか。とのご依頼です。
数年前おかだやで仕立てた振袖です。

「袖は切って短くすると元には戻せない?」

長襦袢

今回、振袖と長襦袢合わせて袖を短くしました。


「袖は切って短くすると元には戻せない?」
いいえ。そんなことはありません。


切って短くするのが一番簡単ですが後から後悔しても取り返しがつきません。
なので無双という袖の仕立て方で袖を着ることなく仕立てのみで短くすることが可能です。
もしN様に女の子のお子さんが生まれて将来振袖で着せたいときにはまた仕立て直して振袖で着せることができます。

N様の振袖は縮緬に絞りで柄を入れた上品な着物。実は思い出深い着物です。
振袖に合わせた長襦袢は色から考えて染めた特別なものです。
なんと当時美術系の大学に通っていたお姉さんが自分で染めたんです!
おかだやで白生地のここからここまでこの色で、ここからこの色で…と割り出しを計算してお姉さんが染めるのをお手伝いさせてもらいました。
市販にはない特別な長襦袢ができました!

長襦袢は元々は着物を重ねて着る文化の名残です。(十二単を想像するとわかりやすい?)
色に色を重ねてお洒落を楽しみます。
白色や薄ピンクの見られたら恥ずかしい下着ではないのです。
袖の振りから色が重なって見えるのがなんともお洒落!

袖丈お直し完成

振袖 袖 短く

今回訪問着に仕立て直したので長襦袢についていた赤い華やかな半衿は白地の青海波の刺繍の半衿に付け替えました。
重ね衿・帯揚げ・帯締めも合わせて日本製の物をコーディネートしています。

息子さんの1歳のお祝いの写真撮影のため、おかだやで支度をしていただきました!
「早くに結婚したから2・3回しか着れなかった振袖をまた着れて嬉しいです」
ずっと大事にしていただいている上にそういって頂けて感無量です。

実際、振袖の中には訪問着にするには向かない振袖もあります。
柄が華やかで若者向けにデザインされているものは振袖のままにしておいた方がいいかもしれません。
その場合も相談に乗りますのでいつでもご連絡・御来店ください!

逆に「以前切ってしまった袖を元に戻したい!」という依頼も実はたくさんあります!
おかだやではそういった事例にも対処しております。よかったら以下参照ください。