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2021.03.03

両親の子どもへの気持ちを着物で伝える

四つ身から振袖へ、繋がる思い。

今日は雛祭りですね!
雛祭りにちなんでおかだやで作ったお着物の紹介をしようと思います。
かれこれ9年ほど前、誕生されたお嬢さんのためにお雛様の柄を入れた四つ身を注文いただきました!


お雛様の着物

ご依頼内容
ななかちゃんの為に、ひな人形の柄を入れた四つ身(子供用着物)を作る

柄のご要望
・干支のウサギを7匹
・フクロウ(不苦労)
・カエル(福かえるや無事かえる)
・もちろん、ひな人形

ご主人が熱心にイメージ画の制作に参加され、
お内裏様の袴の柄はこうして欲しい!と仰られたり
げん担ぎの柄などのご要望からも伺えると思いますが、ご両親の愛を感じます。
友禅(豊富な彩色で染める技法)で染める際には、作家の所へ見学に行かれるほど!愛あるお着物ができあがりました。

「ひな祭りにお雛様の人形ではなくお雛様の柄の着物を飾ったらどうだろうか!」
という発想の柔らかいご主人です!

その後、嬉しいことにななかちゃんの振袖もご依頼を頂き、
長い構想期間を経てつい先日着物が染め上がってきました!

振袖にも、ひな人形を!

ご依頼内容
ななかちゃんの為に、四つ身の思い出と子に託した希望の柄を入れた振袖を作る

柄のご要望
テーマ:日本から世界に羽ばたくような子になって欲しい
・ななかちゃんのロゴ(77夏)
・ひな人形
・御所車
・胸元のウサギ柄
(この4つは四つ身の柄を引き継いでいます)
・洋花
・海を渡る蝶(海外に羽ばたく事を願い)
・オーストラリア/グレートバリアリーフ・エアーズロック(ご両親の新婚旅行先)

メインはご主人の「世界に羽ばたく子になって欲しい」というテーマです。
ウルトラマリンブルー(和名:瑠璃色)は「海を越える」という意味があります。
その色を映えさせるように地に使った派手なピンク色は特殊なもので、色と水が分離するなどハプニングもありました。ご両親の想いに全力でお答えした結果、構想はじめから3年近い歳月を要た振袖がこちら。

振袖で帯付けにしてしまうと蝶は袖以外の部分は隠れてしまいます!
ですが!打掛など花嫁衣装で着ることを想定してデザインしているので背中にメイン柄を描きました!

海を渡る蝶(八掛にも蝶がたくさん)
お嬢さんのお名前のロゴ
干支のうさぎ

おかだやではご両親の愛を形にして残すお手伝いをさせていただいきありがたく思っています。
着物をつくるということは着るものを作るというだけでなく思いや気持ちを伝えていく手段のひとつではないでしょうか。
100年先まで思いが紡がれていくような、長い未来を考えて着物をつくっています!

お問い合わせ先

屋号 :おかだや
所在地 :広島県広島市西区庚午北3丁目3-17
TEL/FAX TEL:082-275-0529/FAX:082-275-1852
営業時間 :10:00~19:00
定休日 :日祝月・お盆・年末年始

連絡先フォーム

以上にご紹介したY様のように、お子さん、お孫さんへの愛を形にして残したいというお気持ちをどうしたらいいか悩んでいるのであればぜひご相談ください^^
着物の形で残すのもいかがでしょうか!