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2021.08.26

派手な朱い帯を落ち着いた色合いにするには?

こんにちは。今年はお盆に雨が続いてから気温が下がって例年より過ごしやすい8月ですね。

今回ご紹介するのは朱色の紗の名古屋帯を落ち着いた色合いにしてなんとさらに袋帯に仕立て変えてしまおう!というものです。

おかだやでは今着るには派手すぎる・ちょっと若気だなぁ…という着物も元の着物の上から染めて落ち着いた色にするという方法を何度か紹介したことがあると思います。

今回は染めずに仕立てのひと工夫で色の見え方を落ち着かせる方法です。

紗の夏帯なので透けて帯芯が見えるようになっています。
夏の帯には白い帯芯を入れて仕立てていることが一般的には多いのですが、おかだやでは黒い芯もオススメします。

こちらの写真

左が今回黒い芯に入れ替えた帯。右が同じ色の帯(白い芯の代わりに紙をはせてます)

色が派手かな〜って思っていた帯も落ち着いた色合いになりましたね!
芯だけでこんなに変わるんですね。

もちろん白黒だけでなく、他の色の帯芯を使う場合もあります。
芯だけで帯の雰囲気が変わるんですよ〜!
夏の白い帯には特に黒い芯をオススメします。

白い帯に白い芯を入れていると帯が着物に対して白すぎて浮いて見えるから、全体のコーディネートを考えて黒い芯で落ち着かせるといいよ

私も今年仕立てた夏帯には黒い芯を入れました

せっかくだから着姿で比較できたらわかりやすいですよね〜。
何かの機会にそんな写真が用意できたらまたご紹介しますね!


ちなみに

この帯は名古屋帯でした。結婚式に参列されるとのことだったので袋帯にしちゃおう!と仕立て替えました。

このお客様は夏に名古屋帯(一重太鼓)で着る場面が今後ほとんどないと思ったので結婚式などで二重太鼓結びができる帯に。
名古屋帯には「かえり」と言ってお太鼓になる部分が2枚重ねになるように織られているのでそのかえりを解いてしまってタレを長くして二重太鼓ができる長さにしました。
帯の裏地がないので黒い夏の帯を裏地に使って袋状に仕立ててあっという間に袋帯!

仕立てに関してはより専門的になるのでおまけ程度に^^
こんなこともしてますよ〜!ってお話でした!

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